びっくり特報

2024.4.10  卓越した技能者「現代の名工」を受賞  兵庫地域  岩井 喜照


 ㈱ミライト・ワン(総務人事本部 人材育成部) 岩井 喜照様が、令和5年11月13日に"令和5年度卓越した技能者「現代の名工」"を受賞されました。
 ※写真(上)は、リーガロイヤルホテル東京で開催された表彰式(2023/11/13)
【岩井喜照様のコメント】
 「卓越した技能者(通称:現代の名工)の表彰制度」は、昭和42年に厚生労働省(現)が創設した卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者の功績をたたえるものであり、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、将来を担う優秀な技能者の確保・育成を進め、優れた技能を次世代に承継していくことを目的としています。
 平成16年から技能五輪全国大会の「情報ネットワーク施工」職種における選手育成、平成19年からは後進指導者や女性技能者の育成に取り組み、令和4年には女性選手2名が銅賞を受賞、また令和5年8月には「第9回女性技術者育成功労賞」も受賞することが出来ました。
私は、長年の経験から光ケーブル施工技能及びメタルケーブル施工技能の両技能に熟達した情報配線施工技能の二刀流の先駆者として、高い信頼性と持続可能な電気通信設備の実現に尽力してまいりましたことが評価されたと思っております。。
 最後に「現代の名工」の受賞にあたってはこれまで培ってきた証であり、今日まで御指導を賜った諸先輩方並びに共に手を携えた仲間の皆様のお陰だと深く感謝申し上げます。

2020.11.20  民需工事との出会い       奈良地域  大森 茂

(会報誌2021.1月号 回顧録シリーズに寄稿)

 第12号の回顧録シリーズ(海外)の金子先輩の寄稿を読ませていただきました。長い間の海外工事、ご苦労様でした。私は、国内工事で74歳の今も現役を続けています。
 今から25年前、スリランカから帰国したとき、待っていたのは、建設省発注の光ファイバー建設工事でした。当時の近通建、昭和電機、日本電通の三社JVで落札した工事で、国道25号線(名阪国道)五月橋から天理間36kmの光ファイバー敷設工事です。三社JVの中から、抽選で近通建から現場代理人を出すことが決まり、私が現場代理人を務めることになりました。
 国内では、NTT工事の経験しかなくて、通信線路工事の肩書だけでこの工事に着手しました。近通建始まって以来の民需工事でしたので、社内では疑問点を聞く人も無く、土木工事は全て補助監督員に指導していただき、代わりに光ケーブルに関する技術を教えるということで、良好関係を保つことができました。
 道路中央分離帯の既設ハンドホールに同軸ケーブルと電源ケーブルが収容されていて、当時のNTT工法に従って、1200m毎にハンドホールを設けて光ケーブルの接続点としました。道路車線規制工事、ハンドホール割込み構築すべて驚きの連続だったことを思い出します。
 この工事を期に、平成8年は神戸淡路大震災後の復旧工事として、神戸地下鉄、ハーバーハイウエイを利用した光ファイバー網の構築に従事し、平成9年は日本で世紀のイベントである明石海峡大橋と、これに続く舞子トンネルの通信工事に従事しました。
 当時、世界一の吊橋ということで、全国全ての大企業が参加した大工事で、我々通建会社もコムシス、エクシオ、大明、近通建が参加しました。
地上296mの主塔からみた四国方面、神戸方面の眺望は素晴らしいものでした。平成10年3月、当時の皇太子夫妻(現天皇陛下、皇后陛下)出席の開通式をもって工事は竣工しました。
この後も、数々の国土交通省、高速道路の工事に従事し、現在も株式会社フューセスにお世話になりながら、高速道路工事の施工を行う毎日です。

2020.10.15 「叙勲・褒章」に当たって     大阪南地域  山下忠義

 この度、はからずも令和2年春の叙勲において、「瑞宝単光章」を授章しました。このような栄誉ある事柄は、生涯でも皆無に等しく、感激と嬉しさの気持ちでいっぱいでした。それは、平成29年11月に電気通信協会様より頂いた「電気通信産業功労賞」が引き金となったのではと思います。
それは、畿(管)内、管外(秋田・沖縄)及び海外(マレーシア・スリランカ)工事に長年従事したことと業界初のOHSMS取得に向けた「従来の安全精神論」から「具体的な安全衛生活動」への取り組みなどが評価されたと思っています。
 これもひとえに良き上司、先輩、チームメンバーに恵まれたことと、周りの方々の長年にわたる心温かき、ご指導、ご支援の賜と深く感謝申し上げます。そして、一番の理解者である家内には、感謝の気持ちでいっぱいです。
 叙勲者発表時(4月29日)は、新型コロナウイルス感染症「緊急事態宣言」による外出自粛、マスク着用と手洗い励行の最中、通常の伝達方法やスケジュールも大きく変更となりました。特に、夫婦そろって天皇陛下への拝謁(園遊会)が中止となったことが残念でしたが、新聞発表当日に、元上司の方々から、自分のことのように労のねぎらいと丁重なお祝いの言葉を頂き、改めて喜びをかみしめました。
 末筆になりましたが、皆様には、大変なご時勢でございます。お身体をご自愛いただき、ご健勝にてお過ごし下さいますよう、心からお祈り申し上げます。

2020.6.20   波瀾万丈の海外生活30年          兵庫地域  金子 進

 (会報誌2020.7月号 回顧録シリーズに寄稿)

 昨年、漸く後期高齢者の仲間入りをしまして、昨年6月にミライト・テクノロジーズのミャンマーでの光ファイバー網プロジェクトから引き揚げるまで、業務で延べ30年、25ヶ国の海外生活を送りました。
 私の最初の海外の仕事は、入社4年目1971年の東パキスタン(現バングラデシュ)の同軸ケーブル幹線プロジェクトでした。その東パキスタンでは、設計サーベイ中に独立戦争に巻き込まれ、18時間掛けてダッカまで逃げ帰り、日本政府派遣の救援機で脱出。1998年インドネシアでは、大暴動の真っただ中を日本人学校のバスで前後をパトカーに警護されて空港へ、避難対策臨時便で日本に1週間退避。悲しい事もありました。マレーシアの市内網フルターンキー・プロジェクトでは近通建社員が交通事故でお亡くなりになり、クアラルンプールでの私の家でお別れの会を行い、お見送りをした悲しい思い出。
 嬉しい事もありました。 アンゴラのODAプロジェクトでは、アンゴラテレコム総裁から感謝状を頂き、2006年には日本ITU協会より国際協力賞も頂きました。
 各国の技術者への指導、交流、楽しかった事、辛かった事、悲しい出来事など走馬灯の様に思い出されます。そして、少しでも各国の通信事情の向上にお役に立てたのであれば、嬉しいと思っています。
 長期にわたり海外での仕事が出来たのも、それを許してくれた家族と会社の皆様のご理解とご協力のお陰と深く感謝しております。

2019.12.1   73歳でワインのソムリエの資格に挑戦!(バッジが届いた日)  九州熊本  前田 充彦


 ワインに関する一般社団法人ソムリエ協会の呼称認定資格に「ソムリエ」というものがある。ワインを扱う店に5年勤務しているのが条件の「ソムリエ」とワインに興味がある一般人が得られる資格「ワインエキスパート」の資格がソムリエ協会にある。試験内容は同レベルで、一次試験・筆記は全く同じ。
 ワインに触れる機会はあまりなかったが、大阪に在住している際にワインと触れ合うことが増え、海外出張の折りもワイナリーを訪問するなど、少しずつワインに興味が湧き、とどめはワインの漫画「神の雫」を読破したことで、とことん知りたいとの欲求が湧き、この資格にチャレンジすることになった。まったく無謀なチャレンジであった。合格率20%。今年は7000人受けて1400人合格。狭き門である。
 この資格を取るには大都会で多額の授業料を払って講習を受けるのが一般的であるが、田舎ではその機会もない。
 独学で資格を得るにはどうするか?
 インターネットにあるワイン受験講座を片っ端から調べ、その資料を自分なりにまとめなおした。資料をエクセルにまとめ、カラー化し最終的に資料は2,000枚程度になった。期間は400日、毎日5時間かかった。人生でこんなに勉強したことはなかった。
一次試験が7月から8月の二か月間に自分の希望する日にCBT方式で受験できる。受験者ごとに試験問題が違う。あらかじめ用意した問題の中から自動的に選別するという。
 7/31日熊本で受験。設問130問を70分でパソコン相手に奮闘。試験終了!その時点で即パソコン画面に結果が出る。「合格」の文字が画面に踊る!やった!
 毎年ワインを生産している国が増える。従来の国も年々内容が変化する。記憶すべきものは膨大だ!ワイン以外にビール・ウイスキー・酒・焼酎・リキュール類もある。チーズも、世界の料理もある。しかもカタカナではなく、アルファベット! 70歳を越え、記憶力は衰え、覚えたことをすぐ忘れる。克服するには繰り返すしかなかった。
 かろうじて運よく合格。合格ラインは公表されていないが70点と思う。合格したとたんすべて忘れてしまった気がする。
 二次試験はテイスティング。二か月後10月9日全国一斉で行われ、大阪で受験。試験会場の机の上に、白ワイン・赤ワイン各二本、リキュール一本がグラスに注がれ、試験開始を待っていた。時間は50分。外観・香り・味わい・収穫年・ブドウ品種・生産国をマークシート方式で記入する。この対策は、予想されるワイン14種類を、毎晩二か月テイスティングを続けた。結果は5本中3本的中! 
 10月末ソムリエ協会から「JSAワインエキスパート・呼称資格認定試験・合格通知」が届いた。これですべてが終了!晴れて「ソムリエ」を取ったぞ!と雄たけびを上げた!
 これからはじっくり世界のワインを計画的に飲み進めてみたい。とりあえずイタリアのすべてのDOCGのワインから始める。イタリアでno,1になった日本人ソムリエ林元就(もとつぐ)氏の企画のワインから飲み進めてみる。
 現在はワインの生産量の第一位はフランスではなく、イタリアである。日本のワインも大変美味しいものが増えている。九州では熊本に菊鹿のシャルドネ・大分の安心院のシャンパンとシャルドネは優れものである。機会があればお楽しみいただきたい。